鬱な詩を書き綴る鬱詩.net

鬱な日常を詩で綴る鬱詩.net

エンドロール


拡声器が撒き散らす 歪に割れた思想

犯されたのは平和・風景・静寂の心

黒い飛行機は卵を産み 争いの火が孵った

絶望の朝日の様な 無慈悲な強い光

さらされた赤黒い肌とジオラマの街

そこに響くのは嗚咽と水を求める声だった

押し花みたいに潰されて乾涸びた君と

写真を片手に泣きながら母親を探す子供

その切実な祈りも もう届くことは無い

積み上げられた人々 焼却 誰かの喚き

その音も止んで ようやく虐殺は終わった

死体と廃墟と放射能が溢れかえる国には

ただ薄汚れた抑圧の旗が揺れている

その意味を求める人さえも

もうここには存在しない

生温い風が爛れた大地を撫でる

地獄になってしまった世界を

弱く弱く慰めるように

Copyright(C)鼠