鬱な詩を書き綴る
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歯車
くるくると、近付いた終わりの日
一人きり、さめざめと泣いた木の下で
置き去りの、籠の鳥、後ろに誰も見なかった
雨上がり、空が落ちて、ゼンマイが止まる
一瞬で吹き飛んだ欠片は僕と鳥の部品で
結末は望んだことだから時計は戻さない
涙も消せたから、無機質な音は、また響く
くるくると、遠ざかる終わりの日
歯車が優しい理想を連れてくるまで
正しくない僕と世界、壊れたまま、眠ろう
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