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花火


遠くで響く揺れる波紋

指切りと繰り返す夏の音

明るく舞う花火と名前

空気は静かで残り香に沈んだ

忘れられた泡沫の季節に

一人壊れて約束は失くしても

誰かを懐かしむ声は思い出せない

羽根は空を置いて落ちていくのに

あの光景と笑顔は焼き付いたままで 今も

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