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椅子


相反する、灰と無垢の空

海岸を染めるのは夜と肉の群れ

綺麗だった野原と心は焼かれたまま

軍靴の音に怯えた向日葵は俯いて

二度と太陽を見上げることは無かった

その椅子で眺めるのは傍観者と

何かを忘れた加害者の構想

戸惑いを覚え、冷めた地を目指す頃

小さく胸に閉じ込めた希望も朽ちる

無機質に色を添えて、映像を止めた時

家を無くし戻れない世界が只、そこにあった

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