銃声
脳髄が焼け付いて 声さえも出せない
怖いものだらけの世界で僕は箱詰
今朝見た悪夢は酷くクリアに記憶に残ってる
部屋の外で 近く 遠く 響く
銃声で思考は打ち抜かれた
想像さえも停止して麻痺した涙
見開いた目に飛び込んだ幻覚は黒い雨
争いの過ぎた楽園には雨音が鳴るだけで
誰もいない 誰もいない
傷付けることもない 傷付くこともない その場所へ
行けるのなら 命を手放して 意識は廻った
黒い雨が上がる頃には モノクロの虹が
高層ビルの向こうに 綺麗にかかるから
少し笑えるはず 一人でずっと
ただ眺めていよう 痛みが消えるまで