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逃避行


明日、強い雨が降ったら

帰れなくなるような場所まで行こう

思い出の音楽でよみがえるのは

とてもとても憂鬱で綺麗な視界だった

耐え切れない程に遠い空も

影を背負って泣き止めないみたい

何処に行こう? 何度も問いかけて

出した答えは空白の国だった

もう誰の言葉も声も記憶すら届かない

ずっと世界は泣き続けているから

僕だけの国で雨宿りしていよう

二度と帰れない事も承知で

ただ一人、逃避行

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