鬱な詩を書き綴る鬱詩.net

鬱な日常を詩で綴る鬱詩.net

造花


見渡せる無数の表情と騒音

その熱も今は冷たくて嘲笑

唄い終えた想像が切り裂く腕

作り物の現実は無機的なドラマ

繰り返す記憶は酷く鮮明に

セピアをモノクロに変え牙を剥いた

朝顔は色を移してインクの降りた皮膚

花は枯れずに憂鬱と姿を留め死んだ

あの約束も下らないから其処に捨てて

何度も思い描いた無色の種は

この窓から飛び降りて来世の庭に咲く

一面の春を祈り、眠る冬に涙を忘れて

Copyright(C)鼠